好きな物を好きなだけ

ジャニーズと2.5次元

舞台「漆黒天-始の語り-」

手持ちの東京公演が飛び、取り直した公演も飛び、大阪公演で漸く観劇が叶いました。

長かった…!笑。

 

映画と連動しているとのことで、時代劇は苦手なんだけどなぁ…と思いつつも、滑り込みで終の語りも観まして。(最後のシーンの鳥肌がすごかった)

荒木さんが「色々な答えを用意して劇場に来てください」と仰っていたので、あれこれ考えて行った…んですけど、こ、れ…は、難しい…。

話の内容が理解出来ないという意味ではなく、どうとでも捉えられるというか。

そして映画の前日譚にあたる舞台を観た後でも、明確な答えが提示されずに、私は頭を抱えております。

 

今回は加藤大悟くんを目当てに入ったので、彼の演じていた千蛇(※ちだと読みます)の話を中心に備忘録として書き残しておきます。

基本的に、観劇予定のある物は先に配信を見たりはしないのですが、中止が続き、大阪公演が無事に開催される保証もなかったので、再開1発目の配信を買いました。4公演目かな。

初見の感想としては、千蛇の味が濃すぎる………。

いや、とんでもないな?

めちゃくちゃ味が濃かった。高血圧の人が摂取したら1発アウトになりそう。10倍希釈してどうにか…。とてもじゃないけど、原液では摂取出来ない。そんな感じの濃さ。上手く言えないけど、人外っぽい感じ。

ちょっと大蛇丸が過ぎった(ごめん)

 

初見の感想がこんな感じなので、千蛇の「差し詰め妖怪退治ってところかしら」の台詞も、さもありなん…と思いながら聞いていたのですが、大阪では人間味が増したというか、変な言い方をすると、妖怪っぽさがなくなったような?

蔵近との出会いのシーンを見る限りでは、可愛らしい所もあるので、その可愛さ?蔵近が好きな気持ち?のような物が少しだけ前に出ていたかな、と。

あと、単純に台詞回しが変わった。これ、いつからなんでしょう。

 

ずっと千蛇の定点カメラをしていたので、配信では確認出来ない表情も色々見たんですけど、蔵近に援軍が来たと分かった時の「はぁ?」と言わんばかりの顔が、とにかく最高なのですよ。

感情の全てが顔に出てる!(大興奮)

 

千蛇は本当に蔵近以外の人間に興味が無いし、蔵近は陽之介しか見てない。陽之介は陽之介で、蔵近の気持ちには気付いてない。この3人、どこまでも一方通行なのが何とも…。

元々は、千蛇と蔵近は恋仲という話でしたよね。多分その設定はもう過去の物なのでしょうけど。でも、恋仲の2人は見たかったなぁ…。

大悟くんが、アフタートークで「蔵近とは、ねんごろにはなりたくないのでは(特別な人だから)」と話していたと聞いて、私はリアルに天を仰ぎました。

そんなことを言われて、これからどんな気持ちで2人を見ればいいの…?

 

千蛇から見た蔵近は、自分と似たような存在に映ったみたいだけど、蔵近からはどう見えていたんでしょうね。

出会って早々に誘惑されて物陰に誘われ(この間僅か1分)、腹を刺され、その後も物凄い執着を見せられて。……普通に怖いな。

この2人、千蛇の言う通りで似た物同士だと思うんだけど、蔵近はそれを認められなくて、余計に千蛇の方を見ないのかなって。

陽之介への想いも勿論あるけど、それ以上に同族嫌悪があるのでは?そりゃ認められないよね、日陰党にいる人間と自分が似てるなんて。

 

蔵近は、千蛇を殺すことで、その辺りの感情も一緒に切り捨てたつもりかもしれないけど、ずっと死に場所を探していた千蛇にとって、好きな男に殺されたことは救いになったんじゃないかな。それってすごい皮肉。

 

私はどうしても千蛇視点で物事を見てしまうので、切ない最期だったと感じるんですけど、千蛇が好きになったのは、一途に陽之介だけを見てる蔵近だと思うので、千蛇にとってはこれが幸せだったのだと…、思います。悲しいけど。

 

 

本人は役作りで苦労したようですが、悩みながらも作り上げた千蛇は、とんでもないインパクトを残していきました。

まだ21歳、一体どこまで伸びるのか楽しみです。