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ジャニーズと2.5次元

ミュージカル『刀剣乱舞』江水散花雪(ネタバレ)

奇跡的に観れた1公演の話をします。
本来なら、いつ公演中止のお知らせが出てもいいように初日の配信を見るべきなんだろうな…、と思いつつ、でも最初はやっぱり現地で、生で、という拘りも捨て切れず。
悩んだ結果、配信を見ずに行きました。結論から言うと正解でした。
当日までそれはもうハラハラしたし、他の作品でも開演時間に中止のお知らせが出たとか、不穏な話を聞いていたので、幕が上がるまで何も信じられない…状態だったから、おすすめはできない…笑。
でも、あの内容は、絶対に何も知らない状態で劇場で観た方が幸せだと思うんだよね〜〜〜!!(私は公式のブロマイド追加のお知らせでぼんやりと把握してしまったけど…)(それでもやっぱり生には勝てない)
以下ネタバレ












今作、とにかく運営からの「兼さんのおたくを絶対に殺す」という強い意志を感じる…。すごい…すごいね…。
結びの響き〜で修行に出たけど、それをこんなに綺麗な形で回収してくれるなんて思ってもみなかった……。
冒頭からずっと出て来なくて、途中で(これ兼さん出るんだよね…?1番上に名前あったよね…??本丸にいた気配がないのだが?????)と思ってたらさぁ〜〜〜!!!
「いっちょやってやろうじゃねぇか!」
の声と共に登場した姿よ〜〜!!極〜〜〜〜〜!!!!!
呼吸が乱れて、心拍数が一気に上がるこの感覚。こんなのノーガードで受けたら死んでしまう…。
ブロマイドのモザイク処理〜〜!!って思ってたけど、寧ろこの若干甘いモザイクのお陰で生き残れた感がある。(とは言え、あのブロマイドは届くまで全てを伏せた方がよかったのでは…と思う。笑)
こんな…修行帰りにピンチの所に駆けつけて、誉まで掻っ攫って…なんて…なんてかっこいいの……。
出演者が発表になった時、1番上にあった「和泉守兼定役:有澤樟太郎」の名前を見て取ったチケットだったから、本当に…もう、たまらなかった。

初日以降、有澤くんのTwitterではずっと兼さんの写真が上がらなくて、何でかな…お写真見たいな…と思ってたんだけど、これは…無理だな…笑。今作はずっと極の姿だから、何も上げられないわ。笑。
解禁はいつかな。大千秋楽が終わってからか、ブロマイドの発売日か…。
とにかくかっこいいから、1人でも多くの人に劇場で観てほしいし、何の情報も入れてない人はそのままの状態でいてほしい。すごく手厚く殺されるのでね…へへ。

今思えば、公式に載ってるビジュアルもブロマイドも、なかなかにずるいよね。
修行に出たことを忘れたわけではなかったけど、1部のブロマイドが修行前の姿だったから油断した…。お陰で勢いよく背後から刺された。
き…ききき極?!?!?!?!(処理しきれない感情)
ビジュアルもとんでもなく良いんだ。ufotableの作画にだって負けてない。

「ようやく自分なりの和泉守兼定が見えてきた」と語る有澤くんのお芝居はとっても素晴らしくて、修行に出ていた兼さんと同じように、有澤くんも他の現場で沢山の経験を積んできたのだなぁ…と、今までの事を思い出しながらじんわりしてた。
阿津賀志のメンバーから、メイクを落としたらめちゃくちゃ幼い子が出て来た!って言われていた日が懐かしいね。

兼さんは繊細でいろんなことを抱えている(有澤くん談)けど、その分他の刀に寄り添えるのかなとも思っていて。
辛そうな肥前くんに対する「オレは泣いたぜ」だったり、大包平にまんばちゃんを探して来るように伝えて、彼がその場を離れてから人を斬ったり。
すごく優しいよね、兼さん。


いい加減兼さん以外の話もします!笑。
小竜くんの影ね、どんな感じなのかな〜と思ってたんだけど、全然違和感なかった…!すごかった。
見た目も小竜くんとは違う(雰囲気は似てる)し、でも声は長田くんで、所作は小竜くんで…、不思議なんだけど、全部が合わさったら見事に小竜くんだった…!
これをあんな短期間で作り上げたのかと思うと頭が下がる思いです。お見事でした。
二部の小竜くん(影じゃない)も高貴で綺麗だった!お手振りが貴族そのものなんだわ…。
これで芝居は初めてだというから恐ろしいね。オーディションに受かった時の話を読んだ身としては、どうか症状が落ち着いて東京公演は出られますようにと願わずにはいられないです。
あと個人的に声がすごく好みだったから、芝居と一緒に堪能したいんじゃ〜!

パンフレットを見てびっくりした話なんだけど、まんばちゃんを演じてる加藤くんが2000年生まれらしく…。にせんねん……?
あの貫禄でにせんねんうまれ………???
言葉少なで、手先が器用な刀ミュのまんばちゃんは2000年生まれ…。ほあ。そうですか…なるほどね(?)
思わず二度見したわ。だ〜れが2000年生まれだって?!
このまんばちゃんはあれだね。新人に対する教育がスパルタだね。
愛情が無いわけではない、ただ突き放してるわけでもない。でも、思っていることを言葉にしないから伝わらない。
兼さんは何だか慣れっこみたいだけど。
肥前くんからの手紙を傘に貼り付けるあの感じ、私は好きだよ。笑。
傘を作り、草鞋を編み、浮世絵を刷って小銭を稼ぎながら時を待つまんばちゃん、とてもいい。地味に納期を過ぎてるところがまたいい。

今作は何というか、パライソに並ぶくらいしんどい話だなと観ていて思うんだけど、南泉と井伊直弼の関係だとか、榎本武揚みたいなキャラのおじいちゃんがいたりだとか(あのキャラらぶフェスにほしすぎる)、勿論刀剣男士のかっこよさだとか、やっぱり刀ミュは最高だ…と、歌合以来の現場で幸せを噛み締めました。

井伊直弼の台詞の裏で流れる瑠璃色の空を聞いた時に、そこには確かに刀剣男士が守ってきた歴史があって、その時代に生きた人がいて…。今回は切り捨てられてしまったけれど、それまで守ってきた物は彼らの中に残り続けて、成長させてくれるのかな。とか色々考えてぐるぐるしてる…。


今、刀ミュカンパニーは大変な時期にありますが、これからもどうか無理のない範囲で公演を届けて頂ければと思います。
元気なパフォーマンスを見られるのが1番なのでね。